古代の女性の活躍と悲劇について
今日は、ギリシア神話や古代の物語から離れて、ひとりの才人の話です。ちょっと調べ物をしていて、この女性をみつけました。
ヒュパティアといいます。
ヒュパティアは、400年頃にエジプト(当時ローマの属州)のアレクサンドリアの学校長で、哲学や数学を教えていたといいます。
そして当時、キリスト教により異教の迫害があった時代らしく、その迫害に彼女も巻き込まれます。
415年3月8日、キリスト教の修道士たちは、ヒュパティアを馬車から引きずりおろして教会に連れ込み、彼女を裸にして、カキの貝殻で生きたまま体から肉を削ぎ落し、殺害したといいます。
この虐殺のちょっと前にテシオドス帝(395年没)によりキリスト教以外の宗教への弾圧が始められます。この皇帝、オリンピックを廃止したり、女司祭を廃止したり、同性愛者の逮捕のためテッサロニカの虐殺(ギリシア最初の虐殺らしい)をするなど、とんでもない人のようです。こういった狂気の時代だったんですね。。
ヒュパティアについては、映画にもなってるんですね。*1
ハンナ・アーレントの映画のときも見られなかったんですが、こういうのもっと上映してほしいものと、あやっちは思うのであります。
ところで、美貌の科学者とヒュパティアは思われていますが、映画も美人を使ってますし、想像画もそれなりです。でも、誕生年が遅くとも370年ころ… 亡くなったのが415年ですから、40歳は過ぎているんですよね。。
こういうところ、あやっちも性格が悪いとは思うのですが、偶像を見てしまう殿方にご指摘してしまうのです。
ごめんなさい。
ただ、この時代に女性科学者がいたのはすごいと思いませんか?
サッポー(女流詩人)と並んで、古代の女性の活躍史です。