あやちぃ綴り箱

神話、おとぎ話、伝承とか空想とか、そこから認知や心の動き、社会的なものを考えてみたいBlogです。

変な英雄,ギルガメッシュ抒情詩

ギルガメッシュ、あの『ギルガメッシュ抒情詩』の英雄についてです。

こいつは、どうみても悪人!!

ギルガメッシュは冒頭で「既婚・未婚の女を犯し、男たちを苦役で弱らせる暴君」*1たらしいんです。

これって成敗されて当然ですよね!!?

ところが、そう簡単にいかないんです。当然人々は神々に訴えたので、ギルガメッシュに対抗できる相手としてエンキドゥなる巨人を作るんです。

さあ、討伐を!と思いきや、そうはならない。

紆余曲折あってからですが、なんとエンキドゥギルガメッシュの友達になってしますんです!!

それ、話が違いません?

まぁ、その後、エンキドゥは死んでしまい。ギルガメッシュも不運にあえぐのですが・・・。

 

神話の英雄?というのは、どうしてこうも変なのばかりなのでしょうか!!?

でも、そもそも不思議なのは、ギルガメッシュは女神ニンスンと人間の間に生まれたのに、なぜか3分の2が神!ふつう2分の1じゃないの!?って思います。

 

 

*1:ミルチア・エリアーデ世界宗教史 1』中村恭子訳,ちくま文庫,2000,p.123